公益財団法人 日本漢字能力検定協会

  • 第1回受賞作品
  • 第2回受賞作品
  • 第3回受賞作品
  • 第4回受賞作品

今、あなたに贈りたい

第5回 漢字 コンテスト

大切なあなたへ「たった一文字」のプレゼント

たくさんのご応募をいただきありがとうございました。

家族部門 入賞作品

絆大賞

お母さんへ 仁心より 満

鈴木 仁心 さん
(東京都・10歳・町田市立小川小学校)

私は運動会や、授業参観の日が終わった後、満点オムライスを作ってもらいます。でも満点オムライスは、本当にがんばった時にしか作ってもらえないので、私もまだ2回しかつくってもらっていません。なので満点オムライスを作ってもらえるように今度の授業参観でいい発言をして、また満点オムライスを作ってもらいたいです。

審査員からのコメント

お母さん、「満点オムライス」とは何といいアイディアなんでしょう。そのオムライスにはさまざまな味、思いが込められているに違いありません。何よりも買ったものではなく、お母さんの手作りなのがいいですね。そして「満点」とはどうもテストの点数ではないようです。だから娘さんは、今度の授業参観では「いい発言」をしようと心に決めているのです。ここには教育とは何かについて、もっとも大切なものがあるような気がします。お母さんが腕によりをかけたオムライスを私も食べたくなりました。 (橋本五郎)

日本漢字能力検定協会賞

亡き父(塚元師郎)へ 娘(榎田育代)より 瓦

榎田 育代 さん
(鹿児島県・公務員)

私と同じ年の実家の瓦のふき替えをした。55年もの風雨に耐え、家を守り続けた瓦。大工だった父が、私を背負って建てたという家。瓦の下に父の文字を見つけた。「昭和37年4月18日上棟」。宝が美しく残されていた。この家全てが父の手によるもの。こんなにも私たちを守っていてくれたのかと、古ぼけた瓦一枚に感謝する。そして父の背の温かさを今も感じる。「とうちゃん。私も子どもたちの瓦になろごあっ。」

審査員からのコメント

大工だったお父さん、私を背負って瓦葺をされたお父さん、上棟の日付もそっと瓦の下に書き込まれたお父さんの男の美学を知った育代さんの驚きとうれしさは、どれほどのものであったでしょう。親子の絆を噛みしめ「とうちゃん。私も子どもたちの瓦になろう。」と、親子の繋がりを次の世代に受け継ぐ気持ちが素直に書かれていて心を打たれました。(髙坂節三)

審査員特別賞

おばあちゃんへ 孫より 朝

柴田 真伊 さん
(大阪府・16歳・大阪府立港南造形高等学校)

台所に立つおばあちゃんの後ろ姿と「トントントン」と規則正しい包丁の音で目覚める朝が、私はとても好きです。いつもは慌ただしく起きて、朝食も適当に済ませてしまいます。だから、夏休みにおばあちゃんの家で迎える朝に少しだけ甘えたくなります。いつもありがとう、おばあちゃん。

審査員からのコメント

私にはある情景がはっきりと浮かびます。白いかっぽう着姿で一心不乱に包丁を使っているおばあさん。すぐそばではご飯がまもなく炊きあがろうとしています。みそ汁のにおいもしてきます。シャケの焼ける音もかすかですが、聞こえてきます。それはまた私の母の姿でもあります。おばあさんの朝ごはんには、どうか明るく、すくすくと育ってほしいという願いが込められているように思います。そのおばあさんの気持ちはお孫さんにしっかりと伝わっていると感じました。(橋本五郎)

お母さんへ 末娘より 牛

椿 幸枝 さん
(山口県・学校司書)

うし年でもある貴女は、家族の元気の源である美味しい料理を作る(乳を与える)乳牛であり、朝から晩まで働く農耕牛であり、大切な私たちを守るために時には闘牛となり、自身を省みず尽くし身を削る姿は肉牛を彷彿とさせました。うさぎ年の私を、その大きな体の下に守ってくれました。何歳になっても「モォ~!」と怒らせてばかりですが、そろそろ牧場でゆったりとお昼寝するうしちゃんにさせてあげたいです。いつも有難う。

審査員からのコメント

二人の娘の父親としていつも反省していることがあります。父親は外で働いているという一人一役ですが、母親は一人で何役もこなしているということです。そのことを「牛」に例えて見事に表現していただきました。そこには子どもの成長を願い、髪を振り乱して毎日奮闘している母の姿があります。それなのに、実の母親がいたいけなわが子を虐待する事件が後を絶たないのはどうしてなのだろうと思ってしまいます。何から始めればいいのだろうかと考え込まざるを得なくなるのです。(橋本五郎)

愛する母へ 私より 相

山川 くるり さん
(福岡県・15歳・那珂川町立那珂川南中学校)

私は貴方の何だと思いますか。
貴方が昔、「くぅちゃんは私の娘だけど、人生で一番の相棒でもあるんだよ」と言ったのを私は今でも覚えています。
それから私は貴方の『相』棒で、『相』愛し、私へのたくさんの愛を『相』承していく存在になりました。
親子という関係性に縛られない貴方の考え方が大好きです。
私に変わらない居場所をくれてありがとう。私にとっても、貴方が人生で一番の『相』棒です。

審査員からのコメント

「母子」というよりは「姉妹」「同志」という感じですね。おそらくお母さんには、あなたを保護する対象としてではなく、一人の人間として接することで独立心を養ってほしいという希望と、自分も一緒に成長していこうという強い意志のようなものがあるのでしょう。親子にはさまざまな姿があり得ると思います。一番大切なことは、母の思いが無理なく子に伝わり、子は母の気持ちを十分にくみ取りながら、自ら信じる道を歩むことだと思います。その姿がここにはあります。(橋本五郎)

佳作

  • 石川 夏子 さん(東京都・15歳・女子美術大学付属中学校)
  • 岩中 幹夫 さん(岡山県・公務員)
  • 漆畑 渚都美 さん(静岡県・12歳・静岡市立清水第八中学校)
  • 木下 惟理 さん(大阪府・18歳・大阪府立港南造形高等学校)
  • 佐藤 優樹 さん(山梨県・17歳・富士学苑中学・高等学校)
  • 白柿 咲羽 さん(鹿児島県・13歳・鹿児島育英館中学校)
  • 末吉 浩子 さん(京都府・主婦)
  • 杉村 佳帆里 さん(静岡県・教員)
  • 幡上 陸 さん(北海道・16歳・駒澤大学附属苫小牧高校)
  • 矢島 拳心 さん(岐阜県・11歳・関市安桜小学校)

※ 入賞者の都道府県、学校名、学年は応募当時のものです。

※ 基本的には応募作品の原文をそのまま掲載しておりますが、一部修正を加えている箇所がございます。ご了承ください。

「第5回 今、あなたに贈りたい漢字 コンテスト」実施概要
応募総数 28,688作品本コンテストでは、自分の想(おも)いを漢字一字で表現した作品を募集し、「家族部門」10,177作品、「夫婦・恋人部門」908作品、「友人・恩人部門」6,775作品、「自分部門」7,555作品、「その他」3,273作品、合計28,688作品のご応募をいただきました。
審査の結果、絆大賞4作品、日本漢字能力検定協会賞4作品、審査員賞12作品、佳作40作品を決定いたしました。
審査
審査員長
橋本五郎(読売新聞特別編集委員)
審 査 員
ゴルゴ松本(お笑い芸人)、やすみりえ(川柳作家)、華雪(書家)、
髙坂節三(公益財団法人 日本漢字能力検定協会 代表理事 会長兼理事長)
総評
5年前から「今、あなたに贈りたい漢字コンテスト」の審査をしていて、いつも思い浮かぶ言葉があります。それは「希望」です。2017年も嫌なニュースが随分ありました。でも、皆さんが選んだ漢字一字を見れば吹き飛びます。今回も多かったのは、「感謝」の「感」と「謝」であり、「笑顔」の「笑」であり、人に「優しく」ありたいという「優」でした。いつものことですが、順位をつけるのは至難のことであり、不遜ではないかと思われてなりません。なぜなら、皆さんが選ばれた一字の背後には言い尽くせぬ辛い日々があるかもしれないからです。どうか選に漏れた皆さんにお詫びするとともに、入選者とは僅差だったことをお伝えしたいと思います。
表彰
絆大賞(4点)
賞状・副賞(5万円相当)
日本漢字能力検定協会賞(4点)
賞状・副賞(3万円相当)
審査員賞(12点)
賞状・副賞(1万円相当)
佳作(40点)
賞状・副賞(5千円相当)
「贈りたい漢字」ランキング
応募された「贈りたい漢字」は計1,585字でした。
4部門を合計した「贈りたい漢字」は、「感」が最も多く、順に
「笑」、「謝」、「楽」、「優」、「愛」、「努」、「友」、「夢」、「幸」などの漢字が並びました。
部門別「贈りたい漢字」ランキングは以下の通りです。

ページのトップへ戻る

お問い合わせ先
公益財団法人 日本漢字能力検定協会

フリーコール

0120-509-315(無料)

受付時間 月~金 9:00~17:00(祝日・お盆・年末年始を除く)